英検準1級を受験した体験記 2022年度第一回実用英語技能検定

英検準1級-受験体験記
英検準1級-受験体験記

英検準1級(実用英語技能検定、第一回2022年6月15日実施分)を受験しました。英検を受験したのは2級以来で10年以上が経っていました。4年前から英会話教室に通い始め英単語を独学していました。その成果を確かめるために英検を受験しました。

英検準1級

試験時間はリーディングは午前10時から11時30分まで、11時32分から12時までリスニングの試験がありました。集合時間は9時20分までに集まっていなければいけません。持ち物は写真を貼った受験票と学生証や運転免許証などの身分証明書、HBの鉛筆と消しゴムそして時計です。

試験会場では本人確認とスマートフォンの電源が切れたかどうかの確認がありました。試験監督は20代の若い男女の2人組でした。

試験場所は大学の教室でした。

時間配分

リーディング60分、ライティング30分、リスニング30分です。リーディングに集中し過ぎてライティングの時間が少ないと後で困ります。時間配分は受験者の受験技術なのでリーディングが分からなくても残り時間30分を切ればライティングに行くべきでした。

語彙問題

英検準1級の語彙問題は比較的容易なので旺文社のパス単やでる単、ジャパンタイムズ社の英単語集をやっておけば十分でした。語彙問題集を買う必要はありません。熟語は学んだところが出ることは滅多に無いので対策する必要性は感じません。

私の回答は25問中21問正解でした(本来ならできるミス1問)。

単語問題

ここはパス単を何度も繰り返していれば簡単に回答することができます。難しかったのは問い13の「戦争が一年間続いたが、どちらの側も勝つことができなかった」というくだりです。prevailの意味は「広がる」のほかに「勝つ」「説き伏せる」という意味がありました。ここで「勝つ」が出てこないと正解するのは無理かと思います。

問い21では「ポールが体重を落とすことを手伝うために、彼の医者は彼の食事を見直すことをすすめた」という話です。dietが食事を意味することがわかればmodifyが正解であることがわかります。しかし紛らわしいのがexclaimです。これは「大声でどなる」というほかに「強く主張する」という意味があります。もしもdietを日本のダイエットと勘違いしてしまえばexclaimという回答もあり得ます。回答者を騙すつもりで作られた意地悪な問題です。

熟語問題

英熟語は私も学んでおりましたが、本番になるとすっかり忘却しておりました。冷静になってみれば英単語集で見た事あるものばかりでした。回答で誤ったのは熟語だけでした。turn over(熟考する)やfall for(騙される)もどこかで見た事あるんですね。でも使わない。時間が経過すると忘れているんです。betting onはギャンブル用語なのでわかりましたし、mapped outもお役所言葉なのでわかりました。

ちなみに語彙問題の単語集はパス単熟語英検準1級で十分です。足りなければ1級のものをやればよいと思います。時間の無駄になる文単を買う必要性はありません。

空所補充問題

3段落ほどの英文の空所を埋める問題です。特に対策の必要性は感じませんでした。基本的な文法が分かっていれば十分です。文章の内容が理解できれば間違うことはないでしょう。

ただし、英検の問題には見たことも聞いた事も無い専門用語が使われます。

The Peter Principleというタイトルの文章と、Nearsightednessという文章、Honey Fungusという文章がありました。

これらの意味がわかる受験生はほとんどいないと思います。そこで文章の内容からこの専門用語の意味を推測します。これらの特殊な言葉の意味を知る必要はありません。

大問2 The Peter Principle

The Peter Principleでは良い成績を上げて昇進した管理職に求められているスキルが平社員のスキルとは異なり管理職のパフォーマンスが低下することが問題となっていました。

文章の要点は地位が低い社員のうち業績を多く上げた人を管理職に任命すると、その人の管理職としての能力が発揮できない原因について書かれています。その理由は管理職で求められる技能と、役職なしの時に求められるスキルは同じではないからです。この問題の解決法として専門家は管理職にも教育が必要であると主張しています。

大問3 Nearsihtedness

Nearsihtedness(近視)という文章ではスマホやパソコンの画面の見過ぎで生じる症状の原因がブルーライトでは無い事が書かれていました。

その理由として近視はパソコンやスマートフォンが普及する以前から社会問題となっており、学校や職場など室内で過ごす時間が長くなったことが原因だと述べています。そして視力を健全に保つためには毎日3時間は屋外の光を浴びて過ごすことが必要だと言ってます。最後に屋外で日光浴ができない人のための代替手法が期待されています。

大問4 Honey Fungus

Honey Fungusという文章では樹木を枯らせるこの菌の生態と、対応方法について書かれていました。

私の回答は9問中8問正解でした。

この菌は普段は隠れた場所に生息しています。秋の一時期だけ見ることができます。樹木に寄生しており根などから栄養を吸い取って木を枯らせてしまいます。

この菌を根絶することは困難で途方も無い時間と費用がかかります。それよりも菌により枯れた樹木を土壌改良剤として再利用することを専門家は提案しています。

長文読解問題

長文についても単語集で覚えた単語が分かれば難なくわかる内容になっていました。ただし、難解なテーマの文章が一つは入っているので熟読しなければ理解できない内容になっていました。ここで躓くとライティング時間が減ってしまいます。英文を理解していなくても選択肢を選ぶというテクニックが必要です。

大問5 Intentional Communities

Intentional Communitiesという文章は本当に意味がわかりませんでした。intentionalは故意の、意図的な、という意味があります。この意図的なコミュニティーが存続できるのはイスラエルやイタリアなどの「ごく一部のコミュニティーに限られる」ということです。コミュニティーがダメになる原因は真面目に働いているごく一部の人と、怠けている人が生じ、コミュニティーを率いている真面目な人たちがいなくなると崩壊していくといったことが言いたかったのだと思います。コミュニティーを存続するためには意図的な後継者の育成が必要で成功している意図的なコミュニティーは遊びを通じた形で人材を育成しているとのことでした。

私はこの問題は3/3の正解率でした。

大問6 The British in India

The British in Indiaという問題ではイギリスの東インド会社がインド人から搾取した様子が書かれていました。1600年に設立された東インド会社はインド人の私兵を抱えてインドの国王から豊かな地域を奪いました。そして英国式の教育を施しインドを植民地化していきました。その東インド会社は、自身が雇っている私兵(※英国の思想に洗脳されている)が反乱を起こして王国を滅ぼしたことによる影響で会社が今から100年前に終了することになりました。

ある専門家は300年も続いたこの会社を資本主義のパイオニア(先駆け)だと評価しました。つまりこの会社が政治の力を利用してビジネスの目的を果たす手段としたのです。

私はこのの問題は3/4の正答率でした。設問40ではインド人の結束を分裂させたことについてイギリスへの反抗を抑制しようというものがありました。しかし回答を誤らせるための選択肢があり、学校でインドと英国文化の両方の意識を持たせる教育をするよう努めたという選択肢が罠でした。

また、この大問6については現代の社会問題に通じるものがあり、国家を二分させる英国など列強の手法は国家分裂だけでなく同族内での戦争を招いています。その例が、韓国と北朝鮮や、インドとパキスタン、あるいはアフリカ諸国、ベトナム、ミャンマー、そして諸国の政治対立(日本の与党と野党)です。

読解問題に参考書は不要でした

私はかつて旺文社の英検準1級のリーディング問題集を2周くらいやりました。しかしそのことが得点に繋がったとは思いません。日頃から英文を見る習慣があればリーディングの問題集は必要ないと思います。NHKの高校生向けの英語のラジオ講座やラジオビジネス英語という講座だけでも十分だと思います。リーディングは文法の知識よりも、どれだけ英単語を知っているかが重要なので、読解の問題集をやるくらいなら単語集を暗記したほうがよいと思います。

thatなど関係代名詞を知っておく

あえて何か学ぶことがあるとすれば、それは長い文章がどのような文法で構成されているか知ることです。特に関係代名詞thatが何を指しているのかわかれば英検の難易度はぐっと下がると思います。

ライティング問題

Should people’s salaries be based on their job performance?(能力主義の給料にすべきか)という議題が与えられ、2つのポイントをもとに回答に書くよう指示が与えられました。文の構造は導入、主文、結論の3構成にして120-150の単語を使えと書かれていました。そのポイントとは年齢、企業の利益、モチベーション、スキルから2つを選べというものです。

残念ながら私はライティングを書く時間が20分ほどしかありませんでした。導入文を2行、メインボディーを6行ほど書いて、結論を書こうとしたところ、時間切れとなりました。

賛成の場合

ここで賛成とする場合は、働いた結果が公正に反映されるメリットについて述べるとよいでしょう。報酬が得られるとわければ労働意欲が高まります。企業も無駄な人件費を多く払わなくて良いので経営がしやすいというメリットがあると書けば合格かと思います。容易に解雇でき人材の流動性が高まるメリットもあります。しかしこういったことを英語で書こうとすると難しいかもしれません。

反対の場合

ここで反対とする場合は、仕事で優れた成果を出せるのはごく一部、5%くらいの人だということを述べればよいでしょう。そして働きすぎることや、上位になれない大多数の人たちのモチベーションが下がる問題、結果としてごく一部の人だけがバカみたいに働いて、その他大勢は怠けるので業績が向上する見込みがわからないことなどを述べればよいでしょう。また、人生の目的は会社で働くことではないので成果主義で喜ぶのはごく一部の人だということです。

リスニング問題

今回の英検準1級のリスニング問題はとても難しかったです。私の正答率は半分以下でした。まず英国人女性が訛りながら話しているので声がこもって聴き取れませんでした。そしてアメリカ風の若い女の子ぶりっこした女性がブリブリしながら話しているのでやはり声がこもって全然聴き取れませんでした。

まずリスニングの確認用の音声と、実際の音声の品質が違い過ぎて戸惑いました。確認用の音声は非常にクリアな男性が大きな声で話していました。しかし試験用の音声はボリュームが2段階ほど小さくなっており、私はスピーカーから15メートル離れていたので音が届くまでに鉛筆でこする音などのノイズがたくさん入りまるで聴き取れませんでした。試験監督が再生機器の操作を間違えて、問題の後半から試験がはじまりました。そしてまた別の問題が放送され、やっと1問目から放送された時には私の集中力が切れてしました。

リスニング問題に使用されていた装置は色が変色しているほど古い機械でした。おそらく20年くらい同じものを使っているのではないかと思う程アナログなラジカセのような装置でした。リスニング試験は窓が開いていたり空調機器が稼働していたり、窓側は環境音や車の音がするなど座っている場所によっては不公平で聴き取れないのでヘッドフォンを配ってほしかったです。

やはり、リスニング問題のテキストは旺文社の物を買ったほうがよいと思います。私はジャパンタイムズ社の問題集で練習しましたが、的外れな練習問題ばかりで結果を出せませんでした。

反省点

まずは受験地の選定について。受験地は必ずしも指定した場所になるとは限りません。おそらく防疫のために受験会場が分散されているのではないかと疑問に思いました。なぜなら私が受験した場所は大学の小さな教室で一人座るごとに一席開けていたので8人ほどの8列で64人ほどしかいなかった気がします。しかもこの会場で行われていたのは英検準1級と準2級だけです。ですから合計130人ほどしかこの会場に受験生がいなかったことになります。

送迎禁止

受験生のほとんどが車で保護者に送ってもらい、そのまま3時間駐車場で親に待っててもらっていたようです。電車やバスで来ている受験生はほぼ皆無で10人もいなかったと思います。しかし受験票には公共交通機関を利用して来るように書かれていて送迎で渋滞が発生した場合に警察を呼ぶかもしれないようなことが暗に書かれていました。

そして受験場所にトイレがありませんでした。ほとんどの受験生はトイレに行ってません。試験直前に試験監督に促されてトイレに行ったのは10%くらいの人でした(どこにあるのか謎でした)。試験後に部屋から出て1階に降りるとトイレは設置してありませんでした(他の場所に行けないように封鎖されていました)。

文法力

文章問題について。私は今まで英語の文章自体をひとつずつ文法で分析するように見ていなかったので英文法を学んだことをしばらく忘れていました。このように構文のこともすっかり忘れておりましたが読解問題への影響はほとんどありませんでした。しかしながら文法を忘れていたことを自覚させられることがありました。

それは英検が用意したトレーニングアプリです。そこにshould have doneという選択肢が出て来たり、in thatという謎の熟語(接続詞として)が出て来て首をかしげてしまいました。英文法のスキルは英検とは直接関係ありませんが、出来ないと悔しい気持ちになりました。

英作文力

英作文は普段からgoogle翻訳や検索に手伝ってもらって書いているので自力で書く能力がありません。簡単な作文ならできるのですが、こうして今書いているようなことを英語でそのまま書くスキルは私には備わっていません。普段から文章を見て音声を聴く練習しかしてこなかったので、時間内に英作文を書くスキルが無かったのです。

英作文が書けるということは英会話をする能力に等しいと私は思います。普段から英語での話し相手がいないので英語で情報を発信することすらありません。

この問題を解決するには英作文を書くしかありません。NHKラジオビジネス英語の最後の課題に挑戦するか、インスタグラムなどで頻繁に投稿するか、毎日とまではいかなくても週1~2回は英作文を書く必要がありそうです。

リスニング力

実のところ、私はリスニング力に自信があります。英会話教室に行って5年になろうとしています。英語の先生の言っている事は理解できます。しかし、試験用の問題となると別のスキルが必要なようです。例えばニュースを聴くにはニュースのリスニングに必要なスキル、音楽を聴く、ドラマを観る、家庭での会話、職場での会話、街での会話、事務手続きの会話にそれぞれ別のリスニングスキルが必要なのです。

聞き耳を立てなくてもわかるようになりたいですね!

受験年齢

残念ながら、英検準1級の受験生のほとんどが20代前半までのお子様だけでした。それより年上の人は私を含めて2人しかいませんでした。サラリーマンはTOEICに興味があるみたいですね。私はその場にふさわしくないみたいでちょっと恥ずかしかったです。

タイトルとURLをコピーしました