やる気を出す方法

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やる気を出す方法について。勉強や仕事、スポーツなどを続けていると下がるモチベーションの向上と継続するための技術。やる気がなくてもすることが究極の答えです。人間は物事の繰り返しに飽きるようにできています。似たような作業を続けると、成果が出ないと脳が錯覚してやる気がなくなるようにできています。

似たようなスケジュールの毎日を過ごしていると、最初は楽しかったことでも何とも思わなくなります。それを心理学では「知覚の恒常性」といって類似の刺激に対する反応が低下する現象が起きているのです。毎日同じ時間に起床して同じ行動を繰り返すと何とも思わなくなる現象は一般的な言葉で「慣れ」とも言います。

やる気の正体

やる気とは一体何なのでしょうか。人はどうしてやる気を求めてやまないのでしょうか。

人は「慣れ」が生じると脳が興奮しなくなり中立の感覚になっていきます。それは興奮状態が異常だから正常に戻ろうとしているだけです。「やる気」とは脳の興奮状態のことでありドーパミンなどの報酬系の物質が出ている瞬間的で一時的な現象です。つまり、やる気の正体は結果を期待する気持ちが高まっている精神状態のことです。

やる気は一時的な脳の興奮状態です。

やる気が出る人の正体

「がんばろう」「さあやるぞ」と思う気持ちはよい結果を得られることが事前にわかっているからやる気が起きるのです。やる気満々の人がどのような状況でやる気を発しているか観察してみてください。大抵は「成功確率が高い行動」をする前にやる気を出していると思います。その成功とは、掃除であったり片付けやごみ捨てといった誰でもできる程度のことなのです。

誰でもできることに挑戦している

例えば赤ちゃんは「はいはい」ができるだけで嬉しく感じるので、次に「座る」という動作を覚えて「立ち上がる」ことを学び、「自分の足で歩く」ようになります。この行動は誰にでもできることなので苦に思うことがなく得るものは喜びだけです。

やる気が出ない人の正体

ではやる気が出ない人を観察してみてください。自分のことでも構いません。その人が挑戦しようとしていることは「敷居が高い」「難易度が高い」「やり方がわからない」「最適解がわからない」「労力を多く要する」など達成困難なことではないでしょうか?

疲労していてやる気が出ない

疲労や睡眠不足で朝から疲れている時にやる気を出すことは不可能です。疲労がある場合は、じっくり休んで体力を回復しましょう。なぜなら疲れた状態では姿勢を維持することが困難だからです。他に考えることがある場合も頭を切り替えられないなら何をやっても上の空です。

この状態でやる気を出すところか、実行しても効果が出ないのでまずは体の回復を優先させましょう。

他にやることがある

急な予定や人と会う約束がある場合、勉強などの自分だけでする仕事にやる気を出すことは困難です。なぜなら予定について考えたり、人をもてなす方法や服装などのことについて考える必要があります。脳は一つの事しか一度に考えられないようにできています。

単に人と会って会食したり遊びに行くというイベントがあるだけでも段取りを考えなければいけません。待ち合わせの時間や店舗の予約、持って行く物や贈り物について考えること、その場に適した服装や会話のネタ探し。終わった後の報告。人に会うことを考えるだけで一日、あるいは一週間、重要なイベントでは一か月以上経ってしまいます。

このようなイベントがある場合「自宅でがんばって英語の勉強をしよう!」などとは思えなくなるはずです。

習い事が「塾」「ピアノ」「サッカー」「野球」などとたくさんある場合も同じです。習い事をしながら東大受験のような複数教科の勉強に専念することはほぼ不可能です。なぜなら「習い事を極めるために必要な時間は教科の学習時間に匹敵するからです」。スポーツを学ぶにしても身体や栄養の知識といった読書系の学習時間がたくさん必要になります。プロ級のレベルで音楽を学ぶ場合は練習時間がたくさん必要なので東大に入ることは無理です。

習い事にかける時間を気晴らしの趣味時間として過ごすかプロを目指すかどうかによって時間配分が違ってきます。しかも本気になればなるほど勉強と習い事(趣味)の両立は不可能です。

確かに集中力や継続力を学ぶためには習い事も適度にあったほうがよいでしょう。しかしそれも度をすぎると本来の勉強に身が入らなくなってしまいます。

幼い頃の多趣味が功を奏するのは学者や経営者のようなゆとりのある職業だけです。皆勤の労働者になろうと思ったらスポーツ以外の趣味はやめたほうがよいと思います。

他に優先して考えることがあるなら、そちらの仕事をまず片付けましょう。

不適切な先生と教材

あるいは教材や先生が不適切なため学習結果が出ないときもあります。先生のレベルが低いとスキルの向上は望めません。先生のレベルが高くても教材や教え方が悪ければ向上は望めません。こうした不適切な学習内容を長く続けているとやる気そのものが減ってしまいます。

難易度が高い

または挑戦している内容の難易度が高い場合、報酬に釣られて夢を見ているような異常に強い動機が必要となってきます。周りから見たら実現不可能なことに挑戦している場合、夢を見つづけないとモチベーションの維持が困難になってきます。

例えば、競争率の高い仕事への就職や進学を目指す場合がそれに当たります。

目標への難易度が高い場合、到達までの手順は複雑になってきます。

また、難しい目標に挑戦するときは費用がかかることがほとんどです。

ダイエットとやる気

例えば太っている人が短期間で痩せようとすると「栄養に関する知識」が必ず必要となります。どのくらい水分を取って何を食べて、何を食べないようにすればよいのか確たる情報がありません。広告は人に物を買わせるために嘘をつくので信用できません。身近な人から痩せた話を聞くことが一番信頼できる情報です。ですが10kg痩せたというお知り合い自体が珍しい存在です。その最適解の情報にたどり着くために運命的要素を必要とするのでダイエットが困難になるのです。

信頼できる情報をある程度集めたら「私にもできるかも」という期待が高まりやる気が出るのです。

参考までに、減量するために運動は必要ありません。食事の量を減らすだけです。

やる気を出す方法

これらのモチベーションの仕組みがわかったところでやる気を出すにはどうすればよいのでしょうか。その方法は挑戦したい内容の難易度によって異なります。簡単なことについてやる気を出すのと、難しいことについてやる気を出すのとでは手順が違います。

やる準備をする

何をするにしてもまず準備です。したいことに対して適した服装に着替えます。その次に、行動する場所の前まで行きます。掃除なら、掃除機がある場所。皿洗いならシンクの前。勉強なら机の前。外出なら玄関の前。勉強なら机の前まで行って椅子に座ります。

例えば、勉強しようと何となく思っても、寝転がった状態で本もなければ勉強することはできません。昨夜寝るのが遅かったのに、朝からやる気満々になるのは到底無理な話です。お皿を片付けたいと思うのにキッチンにいなければ片付けることもできません。

要はやる気を出す前に準備が必要です。

やると決意する

決意は気合を入れるという手順です。時代劇で出陣前に気合を入れる「えい、えい、おー!」という声がけそのものです。まずは服を着替えてウォーミングアップしてから、作業をする場所まで行って、やる直前に「さあやるぞ」と決めるのです。

やってみる

準備と決意ができればあとはやるだけです。やる直前まで労力をかけたのだから、ここでやめるのはもったいないという心理が働きます。1歩踏み出すと2歩目の動作が簡単です。それは刺激が加わることによって身体が自然に反応するからです。

おっくうに思えること、嫌に思えること、事前に考えすぎて疲れてしまうようなことでも、実際にやってみると、やる前に考えていたことを考える必然性がなくなるので行動できるのです。

やる気はやってからも出る

みなさんの多くはやる気はやる前に出すものと思っていることでしょう。なぜなら行動する前に動機が必要だからです。ですが、やる気というものは実際に行動してからも生じてきます。それは手ごたえや難易度が適正である場合「やれる」という自信がついてくるからです。

目標を小さく分ける

あまりに遠い目標の場合、スモールステップに目標を分けたほうがよいでしょう。先ほども説明したとおり、赤ちゃんは実に小さな手順を踏んで身体を自由に使うことを学習します。

数学

まずは「物の数を数える」ことを学びます。そして「物を合わせたり抜いたりした数を数える」を学びます。これが数学の第一歩で誰もが幼児期に親から習うことです。物と個数という概念を学んだ次にそれを文字で表すことを学びます。

こうした小さな手順の積み重ねが数学の学び方です。いきなり難しいことを教えられても凡人に理解できるはずがありません。難しいと思うのは、どこかで何かを学び忘れているからです。

また、数学には文系のスキルも必要で母国語の理解力も欠かせません。野生の鶴や亀を見たことがない人がほとんどなのに、つるかめ算などと教えられても理解できません。

語学

外国語を話したければまずは発音と文字からです。そして平易な単語をいくつか覚えてから、文を繋げることを学ぶのです。しかし日本の教育では文法から学ぶので単語を覚えられない仕組みになっています。何はともあれ語学ではまずは簡単な単語と簡単な言い方を学ぶことがスモールステップに相当する手順といえましょう。

学問

何かの分野を学び始めるときは入門書や偉人伝をいくつか読むという作業がスモールステップに相当します。古代から現代までその学問がどのように発展してきたかわかると学びやすくなります。そして関連する分野の入門書も読んで、それから専門書を読み始めます。

哲学

また、これらの学問の基礎となっているのがギリシャ哲学です。古代の思想を学んでいないと数学も外国語、他の学問分野の必然性を理解することができません。

私たちは日本人でありながらもギリシャからはじまる自然科学の恩恵を受けています。なので、そのルーツたる古代の自然科学を学ぶことは世界の人たちと共に生きていくうえで最低限のマナーといえましょう。

音楽

楽器演奏や声楽などの音楽でやる気を出すには努力だけではどうにもなりません。これらのジャンルは幼児期から歌を歌ったり楽器を演奏している必要があります。後からはじめてもデビューするのは老人相手のコンサートなどのボランティアでの舞台しかありません。

残念ながら、ピアノやバイオリンを小学生から始めても著名なバイオリニストにはなれません。

管楽器はライバルたちも大きくなってからはじめているので成功するチャンスはまだ大きいです。

音楽の場合、最初にその楽器をはじめた人の年齢や、どこで活躍したいかという目標次第で夢が叶う確率が大きく変わります。

やる気を出す前に、成功の可能性を調べたほうがよいでしょう。目標に対する成功確率が大きければ大きいほどやる気は出ると思います。例えば自宅で音楽の先生をするという目標は、自宅と防音室があれば誰でも可能です。ソリストになりたいという目標は、ライバルたちが最初にその楽器をはじめた年齢よりも早くはじめたほうがお得です。

スポーツ

運動選手も幼児期から体操か玉蹴り、走る遊びを毎日続けていないと、滅多になれるものではないと思います。アマチュア程度ですら小学生の頃から身体を鍛えていないと所属は難しいと思います。特に身体の柔軟性が求められるジャンルでは幼児期の時点で開脚などができていないと競技で勝利することは困難でしょう。

また、スポーツは一人ではできないので所属チームの精神状態が結果に影響します。怒鳴り声だらけのネガティブなクラブで世界レベルの選手の才能を開花させることは無理です。なぜならライバルの監督は選手を褒めまくって最高の状態に導いているからです。

しかし日本国内だけなら、たいていの監督は暴力的に指導しているので努力次第で中の上くらいにはなれると思います。しかしその中でポジティブな著名監督が5チームくらいいたとしたら、その業界で暴力的なチームが上位に来ることは難しいと思います。

所属チームの監督が暴力的か、褒めるタイプか入会前によく調べておきましょう。

また、目標についても趣味程度か、試合に出られる程度、試合に勝つ程度などによって難易度が変わってきます。スポーツの世界では目標は低ければ低いほど簡単に達成可能です。

やる気がでる本

さいごに実際にどうやってやる気を出すか、わかりやすい本を紹介したいと思います。5歳児のくれよんしんかちゃんが教えてくれる小学生でもわかるやる気を出す方法。普段は哲学書を読み漁っている私でも、この本ほどやる気を詳しく説明している本はないと思います。文章がとてもわかりやすくて大人でも納得できる一冊です。

例えば、やる気は行動してから出るものだとこの本に書かれています。確かにその通りではありますが、そうならないからみなさん苦心しているわけで。人生の確変イベントが起こり浮ついた気持ちで勉強していても身にならないと私は思います。

やる気とは、信じること

私は「やる気とは、信じること」だと思います。自分の意思で何かを信じることほど難しいことはありません。なぜなら、やる気とは、いるかいないか観測できない神様を信じるようなものだからです。努力によってそこそこにはなれても、ネイティブスピーカーになれないのは「やる気」があっても「やり方」が間違っているからです。

つまり、これまでの方法を変えないと発展が望めなくなってきたときに、やる気が萎えるのです。あと一歩の努力でなれるというエジソンの名言もありますが、それは1万回やり直しても、必ずできるというスキルと根拠があってのことです。

数学と哲学のモチベーションの関係

数学やプログラミングといった機械的な仕事はやる気があれば知識と思考だけで達成可能ですが、語学というコミュニケーションの習得には数学と同じ記憶力や思考力といった基礎学力に加えて「聞く力」と「表現する力」が数学的技能に+されます。その分だけ難易度が高いのです。だから数学者は外国語を学ばない人が多いのです。数学者が哲学者になるのは「外国語のようにコミュニケーションをする必要がない」からです。知識をインプットして、獲得した思考方法という道具を使うところまでは哲学も数学も同じです。だから数学者は哲学を好む傾向にあるのです。

聞く力は難易度が高い

日本人の英語のリスニング能力が低いのは、普段からNHKのわかりやすい発音ばかり聞いているからです。英語のリスニングは、あいまいな音がたくさん出て来るので、日本人は普段以上に高い注意力を払わないと聴き取れません。しかしこれは、訓練次第で何とかなると思います。聞く力を鍛えるためには集中力と経験が必要です。

経験の獲得は得難い

人の一生で、人と有意義な談話をする経験はなかなか無いものです。有識者レベルであれば、共通の友人が持っている情報が濃いですが、世の中の人々のほとんどが有効な情報を持っていません。私たち凡人が持っている情報は既にインターネットで流布されているものがほとんどです。

また、他人との関係は、その人と会話すればするほど深くなるとは限りません。意見が違うので友達関係を終わらせるときもやってきます。自分と他者との関係は夫婦関係とそっくりです。夫婦は意見が違っても共通の目標があるので一緒に暮らしています。しかし自分と他人との関係では、他の人はそれぞれに夢があるので仲良くなったとしても一緒に暮らすことはできません。

経験が得難いのは友を得難いことと同義だと私は思います。友人を作るためには自分が何かに挑戦するなどして充実した人生を歩んでいる必要があります。その挑戦が遊びであっても構わないし、闘病でも構わない。

やる気とは、何かを獲得しようとする気持ちそのものです。つまり欲望があってはじめてやる気がでるのです。

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